少しでもあたたかいうちにお散歩しようと、少し早めの時間に大きな公園へ。
この時間帯はご年配方々のお散歩時間らしい。
ワンコはまったくおらず、かなり年齢層の高い方々の憩う公園であるのだ。
前方からおでましは、スッキリとした身のこなし、さらに近づいてみれば全身ブランドモノで
身を包む高級なお姿で登場の品格ただよう老紳士。
「おおー!おおー!」
と、我らに笑顔満面でお手をフリフリ近寄る老紳士。
あり?お知り合いだったか?
と、しばしアルコールで溶けているわたしの脳細胞を働かせるが・・・
まったく、知らん。
「かわいいねー。ヨシヨシっ!」
と、BAGU&SAVAを交互にナデナデ・・・どころか、モミクチャにしていただいたお手にも、
当然!ステキな高級ブランドの皮手袋。
あっというまに、そんなステキな皮手袋も・・・BAGUのヨダレが・・・。
しかし、このナイスな老紳士。
ヨダレを嫌がるどころか、ますます積極的にBAGU&SAVAを、ワシワシっ!となでている。
いやいや、モミクチャにしているのだ。
すると、老紳士がヒトコト。
「最近の犬は噛まないんだねーーー・・・・・・・」
そんなコトバを残し、さみしそうにガックリと肩を落として去っていかれた。
さっきの意気揚々とした老紳士の姿は幻か?
いきなり、別人だ。
この老紳士の隠れた願望は・・・。
噛まれたかったのだ。
もっと早く、堂々と、テレルことなく、おっしゃっていただければ・・・・
わたしが噛んでさしあげたのに。
今日の一句・・・「老紳士 生活満足・・・ 噛まれたい・・・」